天理駅前広場コフフンに井戸を設置 災害時には生活用水として活用

駅前広場に設置された井戸から水をくみ上げる親子=天理市
天理駅前広場コフフン(天理市)に防災井戸「オアシスコフン」が完成した。普段は子供たちの水遊びの場として、災害時にはトイレや洗濯などの生活用水として井戸水を利用できる。
駅周辺整備に合わせ平成11年に実施したボーリング調査で、地下水脈の存在が判明。広場には子供向けの遊具があり、猛暑が続く夏に安全に外で遊んでもらいたいと市が井戸を掘ることにした。
昨年9月から整備を始め、水源のある地下約8㍍まで配管を埋設。地下水をポンプでくみ上げる防災井戸を設置した。災害時には豊富な井戸水を供給できるという。飲用には適さないが、生活用水としての基準は満たしている。今後は年1回水質検査を行う。
昨年12月には井戸の水くみ体験やスーパーボールすくい体験が行われ、家族連れらが参加。手動ポンプから水がくみ上げられると、子供たちから歓声が上がった。市の担当者は「夏の暑い日も安全に外遊びを楽しんでほしい」と話した。
令和6年1月の能登半島地震では長期にわたり断水が続き、地域の住民らが井戸水や湧水を開放し、生活用水を確保。国土交通省は昨年3月、災害時の代替水源確保のための実効的な取り組みとして、各自治体に災害用井戸や湧水の登録などを推進するよう促すガイドラインを発表している。


































