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春告げる「お花取り」 花会式前に造花運び 薬師寺 


薬師三尊像に供える造花を運ぶ僧侶ら=奈良市

薬師寺(奈良市西ノ京町)の金堂で天下泰平を祈る修二会(しゅにえ)「花会式(はなえしき)」が営まれるのを前に19日、僧侶らが薬師三尊像に供える造花(つくりばな)を旧家に取りにいく「お花取り」が行われた。花会式は、昨秋に就任した生駒基達管主を大導師に25日から31日まで営まれる。
花会式は平安時代に堀河天皇が皇后の病気平癒を薬師如来に祈願したところ回復したことから、感謝の念を込めて造花を供えたのが由来。造花はウメやツバキ、カキツバタなど10種計約1700本で毎年、奈良市の橋本、増田両家で和紙を使い製作している。
この日は僧侶や奉仕の青年衆が増田家を訪問。法要後、丹精して作られた華やかな「お花」を受け取ると、春の到来を告げるように西ノ京町の家々の間を練り歩き、寺まで運んだ。
製作に取り組んだ増田茂世さん(63)は「花はそれぞれの願いを込めて見られると思うのでそのお手伝いになるよう、さらに『きれいに咲いている』と言ってもらえるように作りました」と話した。
花会式は、練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧侶10人が薬師如来を前に人々に代わって過ちを悔い改め、幸福を祈願する。今回、加持を行う咒師(しゅし)は高次喜勝録事、進行をとりしきる堂司(どうつかさ)は大谷徹奘(てつじょう)副住職が務める。
また今年は金堂復興50周年を迎え、新型コロナウイルス感染拡大前以来7年ぶりに金堂前に舞台を設置し奉納行事を行う。

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