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富雄丸山古墳 木棺保存処理始まる 奈文研など4機関が共同調査研究


つり上げられ、保存処理薬剤につけられる木棺=奈良市の奈良文化財研究所

 

東アジア最大の蛇行剣が出土した国内最大の円墳、富雄丸山古墳(奈良市、4世紀後半)から搬出された木棺を保存処理薬剤につける作業が15日、奈良文化財研究所で行われた。同研究所と同市教育委員会、元興寺文化財研究所、県立橿原考古学研究所の4機関が同日に連携協定を締結し、オール奈良体制で木棺の共同調査研究に取り組むことになった。
木の幹をくり抜いて蓋と身を組み合わせた割竹(わりたけ)形木棺で、端にある縄掛突起を除く長さは5・54㍍、最大幅69㌢。全体の7割ほどが残っており、木棺としては良好な保存状態となっている。ただ、腐食によるもろい部分もあり十分に保存処理することが必要という。

クリーニングされる木棺(1月、奈良市教育委員会提供)

この日は、4機関の所長らが見守る中、保護枠に覆われた木棺が慎重につり上げられ、タンクの薬剤に浸された。秋頃に薬剤の含浸工程を完了させ、真空凍結乾燥機に搬入する予定。
橿原考古学研究所の青柳正規所長は連携について「これだけのチームは奈良にしかないのでは。長く歴史文化の調査研究が行われてきた象徴的な取り組み」と話した。

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