藤棚など屏風作品 春日大社に奉納 杉本博司さん 25日から公開
2026年04月25日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

奉納した屛風の前で花山院弘匡宮司と話す杉本博司さん=奈良市の春日大社
国内外で活躍する現代美術作家、杉本博司さんが21日、春日大社(奈良市)に近年制作した大作の「春日大宮暁図屛風(あかつきずびょうぶ)」と「春日大社藤棚図屛風」を奉納した。藤棚図屛風は25日~5月24日に大社国宝殿で公開する。
杉本さんは写真を中心に多岐にわたる芸術活動で知られ、春日信仰にまつわる古美術品も収集。文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」(神奈川県小田原市)を設立し、春日大社から祭神を勧請して「甘橘山(かんきつざん) 春日社」を創建した。
屛風は令和4年から5年に大社国宝殿で開かれた杉本さん監修の特別展に合わせ制作。いずれも大社境内で撮影し仕立てた作品で、藤棚図屛風は名木として知られる「砂ずりの藤」が咲き誇る神秘的な姿だ。
この日は直会殿に屛風が並べられ、おはらいが行われた。杉本さんは「古い日本人の心の故郷を表現しなさいと言われたように思ってきた。屛風は偶然を超えた何かがあり、作らせてもらった」と説明。花山院弘匡(かさんのいん・ひろただ)宮司は「上方からの藤の表現は珍しく、春日の神様が乗った雲のよう。御神気を感じる作品で、奉納いただきありがたい」と語った。


































