田舎暮らしの彩りを次世代に 宇陀の古民家ギャラリー CF募る

屋根の修繕工事が進む「ギャラリー夢雲」とオーナーの山脇優喜美さん=宇陀市
宇陀市の古民家を使った小さなギャラリー「ギャラリー夢雲(むうん)」が、建物の老朽化により、存続の岐路に立たされている。「手仕事とアートと自然」をつなげる場として、これからもアーティストたちのために「この場を提供したい」と、建物を修繕する費用をクラウドファンディング(CF)で支援を募っている。
ギャラリー夢雲は自然豊かな同市室生にある。オーナーの山脇優喜美さん(77)が空間デザイナーとして活動していた平成9年、棚田の風景にひかれ、廃屋同然だった古民家を改修してギャラリーとして開いた。約30年に渡り、陶芸やガラス、木工、絵画や楽器など約50人の作家の作品を紹介する展示会を開き、作家と来場者をつなぐ文化交流の場として愛されてきた。
集落の中でもとりわけ古い建物は、江戸時代中期から代々続く農家の平屋建て。かやぶき母屋に増築を重ねる。敷地面積は約330平方㍍。近年、台風や豪雨の影響もあり、屋根の傷みがひどく断続的な雨漏りは続き、展示スペースの和室床下も柱が折れたり、床が抜けているところもある。地震などの少しのきっかけで崩壊の可能性が高いという。来場者や作家、スタッフの安全確保も急務。屋根を中心とした修繕の見積もりは1千万円を超えた。
「個人で負担できる金額ではない-」。3年前に脳梗塞を患った山脇さんを後押ししたのは、夢雲で展示会を開く作家や客らだった。自然と声を掛け合い、ギャラリーを残すための実行委員会が立ち上がった。
山脇さんは「田舎の暮らしから感じる彩りが、多くの人に感動を伝える場となっている。ぜひ次世代にこの場をつなぐためにも手を差し伸べてもらいたい」と話している。
CFサイト「キャンプファイヤー」で6月12日まで。詳細は二次元コード



































