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古代の官道「中ツ道」 記念道標が完成 天理


古代の官道とされる「中ツ道」の東側溝が平成24年に出土したことを記念し、地域住民の働きかけで、天理市喜殿町に記念道標と説明板が建立された。

中ツ道記念道標と多川俊映寺務老院(右から2人目)ら=天理市

中ツ道は、南の藤原京から北の平城京までを結んだとされる古代の官道。平安時代には吉野詣での人でにぎわい、近世には明日香村を経て吉野古道に通じる「橘街道」と呼ばれた。中ツ道の東約2・1㌔には上ツ道、西約2・1㌔には下ツ道が並行している。
県道51号線拡幅工事に伴い、橿原考古学研究所が24年に発掘調査を実施。幅6㍍以上、深さ1・3㍍の大規模な側溝を発見した。側溝からは飛鳥時代の瓦や奈良時代の須恵器、平安時代の土器が出土。京域外で初めて明確な中ツ道の痕跡を確認したという。
地域住民らが寄付を集め、道標と説明板を設置した。4月の除幕式には、関係者ら約50人が参加。喜殿町は長らく興福寺の荘園とされていた歴史もあり、地域とゆかりの深い興福寺の多川俊映寺務老院が道標の揮毫(きごう)を担った。
発起人代表の東武司さん(81)は「古代国家の始まりが実証された大きな発見を、地域の宝として子供たちに引き継いでいきたい」と話していた。

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