絹谷幸二さん「絶筆」公開 絵馬原画の下絵 春日大社
2026年06月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
昨年8月に82歳で亡くなった奈良市出身の洋画家で文化勲章受章者の絹谷幸二さんが描いた絵馬原画の下絵(個人蔵)が、同市の春日大社国宝殿で初公開されている。今年の干支(えと)である午を描いており、大社では絹谷さんの「絶筆」として公開した。7月12日まで。

絹谷幸二さんが描いた絵馬原画の下絵(個人蔵、いずれも春日大社提供)
春日大社は干支絵馬の原画を令和5年分から絹谷さんに依頼。病床でも午の絵を描くためにペンを握ったといい、下絵では疾走する馬がカラフルに描かれている。だが、絹谷さんはその後亡くなり、今年以降の絵馬は娘で日本画家の香菜子さんに引き継がれた。
大社では、絶筆になった絹谷さんの下絵を広く見てもらおうと展示。松村和歌子学芸員は「画面からはみ出しそうなエネルギッシュな馬を見ていただきたい」と話す。同時に、赤々とした太陽を背景に親子の馬の姿を描いた香菜子さんの絵馬も展示している。
絹谷さんは富士山や神話などを題材に鮮烈な色彩で作品を制作し、日本の美術界をリード。平成10年開催の長野冬季五輪の公式ポスターも手がけ注目された。

絹谷さんの娘、香菜子さんが描いた絵馬


































