平城宮跡のAIガイド開発へ 奈文研、DNPと連携
奈良文化財研究所(奈良市、奈文研)は、平城宮跡(同市)をフィールドにデジタル技術の活用で遺跡の魅力を伝える「次世代型遺跡博物館」の研究・開発に大日本印刷(東京都、DNP)と共同で取り組むと発表した。AR(拡張現実)技術などを駆使して遺跡を解説する対話型AI(人工知能)ガイドを共同開発する。今年度に実証実験を始め、令和10年度のサービス開始を目指す。全国の遺跡でも展開できるよう先行モデルとしてノウハウを発信していく。
各地の遺跡は地中に埋蔵されているものが多いため現地を訪ねても当時の姿などを理解しにくい。このため平城宮跡を遺跡博物館として整備する構想が策定されたが、半世紀近くが経過し社会情勢や技術も変化している。そこでリアルとデジタルを融合し、遺跡をより深く理解し体験してもらうことを目的に新たな構想を打ち立てることにした。
次世代型遺跡博物館では、これまでの調査・研究で蓄積した膨大なデータを整備。対話型AIガイドはこのデータをもとに開発し、現地でARによってスマートフォンやタブレットに遺構を表示させ、解説する機能を想定している。今年度は小中学生を利用者として平城宮跡東院庭園を対象に検証する予定という。
この日は、奈文研とDNPが連携研究協定を締結。奈文研の本中真所長は、こうした取り組みについて「地下に眠り、今は見ることができない遺跡に再会することで人々の対話が生まれ、新しい価値が創造される」と話した。


































