銅鐸から宇宙まで 奈良で文理融合シンポ
2026年09月29日 奈良県専売会 ニュース&トピックス
考古学と最先端技術という文系と理系の垣根を越えた「第11回文理融合シンポジウム 量子ビームで歴史を探る」が26日、奈良市内で開かれた。宇宙から降り注ぐ素粒子「ミューオン」などをテーマに、宇宙誕生の謎から弥生時代の銅鐸、最新のがん治療まで幅広い研究について議論が繰り広げられた。
ミューオンは、宇宙から手のひらサイズで1秒間に1個の割合で降り注ぎ、厚さ1㌔の岩盤を透過する性質がある。ミューオンの観測によって、エジプト・クフ王のピラミッドに未知の空間の存在が明らかになるなど注目されている。
シンポジウムでは素粒子や原子核、考古学の研究者が登壇。高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所の反保元伸特別助教が、ミューオンによる分析によって、さびで覆われた銅鐸の成分や、江戸時代の医師で蘭学者の緒方洪庵が残した「開かずの薬瓶」の中身が塩化水銀と判明したことなどを説明。「文化財は研究のためであっても壊すことはできず、ミューオンによる非破壊調査は極めて意義がある」と述べた。


































