「神が戻る」を体感できる 祓戸神社の本殿遷座祭一般公開
春日大社(奈良市)の20年に1度の社殿修理「式年造替」の一環として行われていた境内の末社・祓戸(はらえど)神社の修理がぼほ完了し、檜皮葺き屋根や朱の柱が優美さを取り戻した。大社では、18日に実施される「本殿遷座祭」を一般公開する。「神が戻る」神秘的な様子を体感できる貴重な機会となりそうだ。
二之鳥居近くにある祓戸神社は勅使(天皇の使い)を迎えて行われる「春日祭」(3月13日)などの行事の際に身を清める重要な神社。今年8月の仮殿遷座祭でご神体が大社境内にある夫婦大国社の仮殿に移された後、20年ぶりに江戸時代末期に造られた社殿の修理が開始。檜皮屋根の葺き替えや柱の朱の塗り替えなどが行われてきた。
午後6時から行われる本殿遷座祭は、事前に参列者を募集したが、当日参列も可能。二之鳥居も現在修理が行われており、19日午前10時から「くぐり初め」が予定されている。
春日大社は祓戸神社の本殿遷座祭について「本殿の遷座祭は公開しにくいので、今回の公開で雰囲気を味わっていただきたい」としている。問い合わせは春日大社(☎0742・22・7788)。
春日大社のホームページはhttp://www.kasugataisha.or.jp/
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