小児アレルギーについて知ろう 22日、奈良で市民講座
小児アレルギーへの対応などについて専門医らが話す市民公開講座「子どもたちに喜々とした生活を~家庭での注意点」が22日午後2時半から、奈良市の市はぐくみセンターで開かれる。
「第52回日本小児アレルギー学会(会長・南部光彦天理よろづ相談所病院小児科部長)」の一環として同学会が主催。アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそく、食物アレルギーについて、専門医が家庭や日常生活での課題や対応策などを話す。参加無料。問い合わせは、天理よろづ相談所病院小児科内の同学会事務局(☎0743・63・5611)。
食物アレルギーのある公立小中高校の児童・生徒は全国で全体の4・5%の約45万4千人(平成25年8月時点・文部科学省調べ)。19年の同2・6%、約33万人に比べて大幅に増加している。
食物アレルギーは卵や乳製品など、特定の食品を食べることで、じんましんや腹痛、呼吸障害などの症状が表れる。意識がなくなるなどの「アナフィラキシーショック」が起きると、速やかにアレルギー反応を抑える自己注射「エピペン」が必要で、文科省は昨年3月、自治体などに学校でのアレルギー対応の体制整備などについて通知を出している。
南部光彦・日本小児アレルギー学会長は「学校での取り組みは積極的になってきたが、各自治体によって対応は異なるのが現状。他の児童・生徒や社会的な理解が大切だ」としている。
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