五位堂のカメも電車も救われた JRの〝挟まり事故〟対策奏功
JR西日本と神戸市立須磨海浜水族園は、線路に入り込んだカメが電車の進行方向を変える「ポイント」に挟まり、電車が遅延するトラブルを防ごうと、線路にカメが落下する溝を設置したところ、効果が確認されたと発表した。
JR西によると、平成14~26年度に奈良、京都の2府県でカメが原因の電車遅延が13件発生。特に近くにため池があるJR和歌山線五位堂駅(香芝市)付近が7件と最も多かった。
協力要請を受けた同水族園はカメが踏切からレールの間に進入してレールに沿って動き、ポイントに挟まれたと分析。落下用の溝を作るよう提案した。
JR西は今年4月、五位堂駅の踏切とポイント近くの2カ所に、線路を横切るようにU字型の溝(幅24センチ、深さ24センチ、長さ3メートル)を設置。8月までにカメ10匹が溝に落下し、電車の遅れもなくなったという。
JR西は5月に奈良県内の駅に溝を設置。今後、対策が必要な駅に順次溝を設ける。捕まえたカメは同水族園が引き取る。
【関連記事】
【鉄道ファン必見・列車のある風景】さよなら国鉄色/リバイバルも虚しく姿消す
毛虫が電車を止めた! レール上に大量発生、踏みつぶして車輪空転
【鉄道ファン必見】いつ見てもピッカピカ なぜ阪急電車は「美しすぎる」?
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)