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自信と知識身につけ、働きたい若者へ 人生相談所開設


 ニートや引きこもりの若者の相談に乗る「働きたい!ワカモノ人生相談所in奈良」が奈良市の県中小企業会館2階に開設された。学生を除く15~39歳の無職の人が対象。キャリアカウンセラーや臨床心理士がそれぞれに合ったアドバイスをするほか、地元の人も「人生相談員」として協力し、就労に向けサポートする。

 同相談所は県の委託を受けてNPO法人「スマイルスタイル」(大阪市)が運営し、来年3月までの期間限定で開設。訪れた人にはまず個別相談を行い、キャリアカウンセラーが1人1人の状況を聞いたうえでサポートプランを計画する。相談に来る若者に就労への自信や意欲を持ってもらうのが目的で、イベントやセミナー、就労体験を通して、社会人としてのコミュニケーション能力や基礎的な知識を身に付けてもらう。

「まずは相談しにきてほしい」と話す間奈津子さん

「まずは相談しにきてほしい」と話す間奈津子さん

 中でもユニークなのが「人生相談員」という取り組み。〝その道一筋〟に働いてきた職人や専門家など豊富な人生経験を持つ人の仕事ぶりを見たり、話を聞いたりして自身の人生や「働く」ことを考えるきっかけにしてもらうという。

 県内にゆかりのある人に協力してもらう予定で、同法人奈良事務所の間奈津子さん(47)は「例えば、長い間ものづくりに携わってきた職人から今に至るまでの苦労話や周囲に支えてもらった経験を聞くことで、若者に挫折に打ち勝つ強い心や前向きな気持ちが芽生えれば」と話す。

 相談時間は平日午前9時から午後6時まで。要予約。問い合わせは同相談所(☎0742・22・5121)。

まずは外に出ることが大切

  「狭い世界に閉じ籠もっている若者に外の世界にふれてもらいたい」。NPO法人「スマイルスタイル」奈良事務所の間奈津子さんはこう話す。

 平成24年の国の調査によると、県の15~34歳の若者で家事も通学もしていない人は約8300人と推計され、全国で8番目に多かった。1人でも多くの若者を就労につなげることは県にとって大きな課題となっている。

 今回始まる相談事業では、若者の「働きたい」という気持ちを引き出すため、職場見学や就労体験などを豊富に取り入れる。「スポーツに打ち込んでいる人など普段接することのない人の話を聞いて、刺激を受け、やる気につなげてもらいたい」と間さん。今後、相談者が希望する職業に就く人や話を聞いてみたい人にもアプローチしていく予定だという。

 10年、20年と長期間引きこもっている人の中には、家族もその状況に慣れてしまうことが。「両親も悲壮感がなく、明るい生活を送っている」(間さん)ため、本人も危機感を感じないケースも多いという。だからこそ、「まず一歩外に出てみることが大切。勇気を持って相談しにきてほしい」と間さんは強調する。

 県内でこうした若者の働く気持ちを促し、就労につなげる支援団体の数はまだまだ少ない。今回の相談所も期間限定の開設で、県の担当者は「今後、継続して支援できるような態勢を整えていきたい」としている。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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