こんな進路もある 不登校の小中学生へ ガイドブック製作
不登校の小中学生に学習支援を行っている大和郡山市の学習指導教室「ASU」が、進路ガイドブック「TOMORROW~こんな進路もあるんだな~」を、昨年に続き作成した。中学校卒業後の進路の選択肢を多く示すなど、内容をさらに充実。子供や保護者、教員が進路を決める際に活用できる。
ASUは平成16年4月に開設。これまで100人以上の生徒が巣立ち、現在は市内の小中学生18人が通う。文科省から「不登校児童生徒支援教育特区」に認定されており、生徒に合わせた独自のカリキュラムを実践。これまでの卒業生は9割が高校へ進学しているという。
ガイドブックは、ASUが培った実績を生かし、進路決定に関する情報を一覧にしようと昨年初めて作成。公立全日制高校のほか通信制高校、高校に行かなくても大学受験資格が得られる高卒認定試験の制度などを紹介している。
また「学校の欠席日数が高校進学に影響するのでは」という保護者の不安の声をもとに、今年はASUと天理市の児童福祉施設「教育総合センター」が合同で実施した奈良、大阪、京都の私立高校計46校へのアンケート結果も掲載。「出席日数の合否への影響の有無」や、入学後の登校や心理面でのサポート内容を一覧表にし、分かりやすく紹介している。
資料は大和郡山、天理両市の中学校に配布されており、両市以外でも学校を通じて入手できる。「進路に悩む子供や保護者の役に立てれば」と担当者。問い合わせは、大和郡山市教委学校教育課(☎0743・53・1151)。
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