「現場主義大切に」 桜井市出身、同志社大次期学長の松岡氏が抱負
来年4月、同志社大の学長に就任する松岡敬(たかし)・理工学部教授(60)=桜井市出身=が3日、京都市内で記者会見を開いた。今後の大学運営について、創立者の新島襄が描いた理想像へ近づけるよう「現場主義を大切に、学生や教職員の力を結集した『オール同志社』を実感できる基盤整備に取り組みたい」と抱負を述べた。
同大で理系学部出身の学長は27年ぶり。松岡氏は今年11月、任期満了に伴う学長選挙で、現学長として1期目をつとめている、法学部教授の村田晃嗣(こうじ)氏(51)を破り、新学長に内定した。
今回の学長選は政府の安全保障関連法案をめぐり、村田氏が今年7月、衆院の特別委員会で与党推薦の立場で賛成意見を述べたことに対し、松岡氏を含む同大の教職員有志が村田氏を批判する声明を出していた。
こうした対立構図が、今回の選挙結果に影響を及ぼしたとの見方に、松岡氏は「次期学長として公人の立場。回答を控えたい」と言及を避けた。
ただ、学長選の勝因について「学部長や副学長の経験を教職員に理解いただいた」と分析。村田学長が進める大学運営で「素晴らしいところは受け入れ、知恵も拝借したい」と語った。
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