ヤマトタケルの父・景行天皇の陵墓発掘現場公開 宮内庁
2015年12月4日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
宮内庁は4日、「景行天皇陵」として管理する奈良県天理市の前方後円墳・渋谷向山(しぶたにむかいやま)古墳(4世紀後半)の整備工事に伴う発掘調査の現場を報道陣に公開した。調査では葺石や埴輪列などが見つかった。午後には研究者らに公開する。
景行天皇陵は全長約300メートルの巨大古墳で奈良盆地の東南部に位置し、近くには「崇神天皇陵」とされる行燈山(あんどんやま)古墳や黒塚古墳などが点在。前方部は西を向き、盾形の周濠を巡らせている。これまでの調査では円筒埴輪などが見つかっており、今回は墳丘や濠にのびる渡土堤周辺を調査した。
景行天皇は「古事記」「日本書紀」で、日本武尊(やまとたけるのみこと)の父として記されている。宮内庁は昭和40年代以降、陵墓などで整備工事を実施。工法検討のため考古学的調査を行い、現場を公開している。
【関連記事】
【神武・海道東征 第2部】大和思慕(1)地名が語り継ぐ「皇居」の存在
【小畑三秋の歴史よもやま(5)】「焼津」「木更津」「三重」各地に今も残る「ヤマトタケル伝説」
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)