「思考力、実践力養う教育を」 NIE(教育に新聞を)学会奈良大会開幕
教育現場で新聞を活用する取り組み「NIE」(教育に新聞を)を進める日本NIE学会第12回奈良大会(同学会主催)が5日、教育関係者ら約200人が参加して、奈良市の奈良教育大学で2日間の日程で始まった。
大会では、県NIE推進協議会長で奈良教育大教職大学院の小柳和喜雄教授(教育学)が「21世紀型の学力とは何か」をテーマに講演した。
小柳教授は、インターネットの発達によって、教育を受ける子供たちがすでに知識を持っている状況が増えたことで、「知識を詰め込むのではなく、思考力や実践力を養う教育が必要になった」と指摘。その上で、今後の教育現場について「子供たちに主体的に学んでもらうために、好奇心を持ってもらい学びたくなるような環境を作っていかなければならない」と語った。
その後、「未来の図書館構想とNIE」や「新聞社が育てるNIE」などの7つの研究分科会に分かれ、大学教授や教育関係者、新聞記者らが、さまざまな分野とNIEの今後について意見を交わした。
6日は5グループに分かれ、NIEに関する自由研究の発表が行われる。
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