78歳劇団舞台に立つ 「愛園座」のメンバー会場を沸かせる
目が不自由なお年寄りが暮らす盲養護老人ホーム「慈母園」の入所者でつくる劇団「愛園座」が高取町リベルテホールで演劇を披露した。
これまで地域の老人ホームへ〝出張公演〟したことはあったが、本格的なホール公演は初。メンバーらは大きな舞台で練習の成果を発揮していた。
公演は5日に開催された「ならボランティアフェスタ」のイベントの一つとして実施。落語で親しまれている「転失気」という演目を演じた。「おなら」を意味する「転失気」という言葉を知らなかった和尚が、医者の前で知ったかぶりをするが…というユーモラスな話で、登場人物のせりふ回しやひょうきんな動きに会場からは笑いが起きていた。
公演を終えたメンバーの河村冨美子さん(83)は「たくさんの職員のおかげ。本当に感謝したい」。舞台を観覧した同町の主婦、山本ウタ子さん(58)は「どんな劇をされるのか興味があって見にきた。表現もうまく、堂々と演じていてすごくよかった」と感動した様子だった。
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