奈良伊賀地域で産経新聞の購読試読・求人案内。

産経新聞 奈良県伊賀地区専売会産経新聞 奈良県伊賀地区専売会

産経新聞グループ各紙のご購読はこちら 0742-24-2214

専売会について専売会について各専売店の紹介各専売店の紹介地域貢献地域貢献求人内容求人内容購読・試読サービス購読・試読サービス

sanbai-02.jpg

【鹿角抄】「ただの日常がすばらしい」、がん患者の思い リレー・フォー・ライフに教えられ


 一人の米国人医師が、がん患者の治療費のため寄付を募ろうと、24時間走り続けたことから始まったチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ」。日本では平成18年に初めて開かれ、県内では25年から有志でつくる実行委員会などの主催で毎年実施されている。今年も10月、県郡山総合庁舎グラウンド(大和郡山市)で約千人の患者や支援者、医療従事者らによって開かれた。

 参加者はトラックを24時間、リレー方式で歩いた。がんの告知を乗り越えて生きていることを祝福するとともに、亡くなった患者をしのび、がんに負けない社会を作ることが目的だという。

 参加者には、「病人としてではなく、普通に接してもらいたい」「仕事や結婚などにも世間の偏見がある」など、さまざまな厳しい現実に直面してきた人がいた。そのなかに、中学3年のときに急性リンパ性白血病と診断され、幾度も入退院を繰り返してきた京都女子大3回生、梅守里奈さん(20)の姿があった。

 「告知されたときは信じられず、『死ぬんだ』と思って食べられず、動けず、病気を嫌った」と振り返った梅守さん。だが、その日の表情には、静かだが光輝くような明るさが感じられた。

 「『ただの日常』が素晴らしいことだと感じられることは、病気になっていなかったら分からなかったと思う。がんになっても生き生きと生きることができると伝えたい」

 1985年に米国で始まったイベントは今、世界25カ国で行われ、日本国内47カ所で開かれている。年間寄付金は約470億円と見込まれ、若手医師の育成や新薬の開発、患者らの心のケアなどに生かされるという。

 イベントに参加した、母親が乳がんを患う女性はこう話してくれた。「いまここに母といることの喜びをかみしめながら歩いた。また来年ここで歩きたい」。

 患者や関係者だけでなく、関わる人々に大切なことを教えてくれるリレー・フォー・ライフ。2人に1人ががんを患う現代、社会のあり方を改めて考える機会にもしたい。(山﨑成葉)

【関連記事】

痛むからだでセンター試験も剣道も…最期まで「難病患者救う」夢追った18歳

橋下市長動かした友の遺志継ぎ がん患者支援イベント 大阪府立大手前高

がん患者ら24時間ウォーキング たすきをつなぎ支援訴え 和歌山

「一緒にがんと闘おう」 近江八幡で24時間リレーウオーク

「命」つなごう、震災の竹灯籠に火 神戸でがん患者支援イベント

(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

求人情報求人情報
購読・試読のお申込み購読・試読のお申込み
お問い合わせお問い合わせ

産経新聞各紙
産経新聞産経新聞
サンスポサンスポ
Business iBusiness i
夕刊フジ夕刊フジ

グループ各紙
月刊TVnavi月刊TVnavi
MOSTLYMOSTLY
正論正論
週刊ギャロップ週刊ギャロップ

産経でんき産経でんき


読もうよ新聞読もうよ新聞

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。