鹿はベートーベンがお好き? 奈良公園で冬の風物詩・鹿寄せ
ホルンの音色でシカたちを呼び寄せる初冬の風物詩「鹿寄せ」が朝、奈良市の奈良公園で行われている。観光客らは用意されたドングリや鹿せんべいなどを食べさせ、シカとの触れ合いを楽しんでいた。
奈良ならではの朝の風景を楽しんでもらおうと、県旅館・ホテル生活衛生同業組合奈良支部が主催。8日は修学旅行生や観光客ら300人以上が見学。奈良の鹿愛護会の職員、鮫島晶子さん(34)がナチュラルホルンでベートーベンの「田園」の一節を演奏すると、約100頭のシカが一斉に林の奥から駆け寄ってきた。
奈良市の田代譲二さん(84)は「奈良に40年以上住んでいながら初めて見に来た。シカが林から一斉に出てくるのは迫力がありますね。天気も快晴で来てよかった」と話していた。
12日までの毎朝午前10時から実施。終了後は、組合員らの案内による春日大社の朝拝も行われる(11日を除く)。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)