「信頼できる裁判所に」、初の女性奈良地裁・家裁所長 稲葉氏が会見
2015年12月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良地方・家庭裁判所長に就任した稲葉重子氏(60)が11日、同地裁で会見し、「一つ一つの事件を大切に取り扱い、信頼できる裁判所であり続ける努力をたゆまず続けていく」と抱負を述べた。奈良地裁に女性所長が就任するのは初めて。
稲葉所長は京都大学法学部卒業後、昭和58年に大阪地裁判事補に任官。大阪地裁判事部総括や松江地方・家庭裁判所長など経て、11月29日付で奈良地裁所長に就任した。
印象深い事件として挙げたのは、任官10年目のころ審理を担当した損害賠償事件。事故で後遺症を負った原告の「判決が出ても後遺症はなくならないが、一つの区切りにしたい」との言葉に、司法の意義を実感したという。
奈良での勤務は初めてだが、「古い歴史のある場所などに足を延ばして味わっていきたい」と話した。
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