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ラジオ体操で「健幸」都市目指せ! 宇陀市の挑戦


子供のころ、夏休みには出席カードを首にぶら下げて参加したラジオ体操。宇陀市はこのラジオ体操を通じ、健康で生きがいを感じながら安心して豊かに暮らせるまちを目指す「健幸(けんこう)都市・ウェルネスシティ」計画を進めている。個人の健康・長寿と社会全体での医療費抑制という双方への効果が期待され、先月奈良市で開かれた「県市町村政策自慢大会」では大賞に輝いた。(浜川太一)

■ラジオ体操で〝健幸〟

大きな円になりラジオ体操をする榛原檜牧自治会の住民(宇陀市提供)

大きな円になりラジオ体操をする榛原檜牧自治会の住民(宇陀市提供)

日曜日の午前7時。まだ薄暗い中、宇陀市内の公園や空き地などに住民らが続々と集まり始めた。おなじみの「ラジオ体操」の音楽と掛け声に合わせて約15分間、それぞれが身体を動かす。軽く汗をかいたあとは、世間話に花が。ささやかな「憩いの時間」だ。

宇陀市榛原檜牧自治会の会場では60~70代を中心に、毎週約25人が参加。自治会長の朝日忠則さん(67)は「住民の生活の一部として、すっかり習慣化しています」と話す。

昨夏から市内各地で始まった早朝のラジオ体操の取り組みは、現在は28カ所に広がっている。自身も体操に参加している市介護福祉課の田中英伍主事(30)によると、当初は約200人だった参加者は、現在500人超に。市が強制したわけではなく、住民らの口コミで増えたという。その輪は現在も、じわじわと輪が広がり続けているというのだ。

■見え始めた効果

ラジオ体操の普及活動は、昨年度から市が本格的に進めている「健幸都市・ウェルネスシティ」計画の一環。「市民総参加で取り組む健康づくり」を合言葉に、市が「最重要」と位置づけている政策だ。

「ウェルネスシティ」の先進地、新潟県見附市などの事例を手本に、宇陀市に合った独自の計画を作成。スタートからまだ約1年半だが、少しずつ効果が出始めているという。

榛原檜牧自治会の朝日会長が実感している効果は「地域のつながり強化」に加え、「住民の健康状況の把握」。地区の防災・避難訓練やウオーキングなどの行事への参加者が増えたほか、ラジオ体操の出席状況から住民の健康状態を把握しやすくなった。「欠席が続くと『どうしたのかな』と気になって訪問する。住民のつながりが、地域の安全を守ることに役立っている」と話した。

■健康寿命の延伸が目標

「健幸都市」計画の最終目標は、「健康寿命の延伸」だ。

ラジオ体操②

健康寿命とは、65歳の時点で日常的に介護を必要とせず生活ができる平均的な自立期間。県健康づくり推進課によると、宇陀市の平成25年の健康寿命は男性が17・16年(県内39市町村中22位)、女性は19・89年(同28位)。県は34年度までに健康寿命日本一を目指すとし、「なら健康長寿基本計画」を策定。科学的な調査の結果、運動やがん検診などの推進、減塩、禁煙が健康寿命の延伸につながるとしている。

宇陀市ではラジオ体操のほか、病院での健康診断にポイントを付与し、たまると血圧計などの記念品がもらえる「健康ポイント」制度も実施。「ふるさと再発見 健康ウォーク」などと題した運動行事も毎月1回実施している。市の担当者は「個々ではなく、地域ぐるみで行う活動が住民同士を結び、特色あるまちづくりにつながる」と話した。

早朝に地域ぐるみで取り組むラジオ体操から進めるまちづくり。それは今後、県の「健康寿命日本一」目標達成を後押しする、大きな輪となるかもしれない。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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