履き心地よし メード・イン奈良の靴下新ブランド「The Pair」始動
品質がよく機能性の高い〝奈良の靴下〟を全国にアピールしようと、県靴下工業協同組合(大和高田市)が新ブランド「The Pair」を立ち上げた。会見した同組合の喜夛輝昌理事長は、「奈良が靴下の国内最大産地であることは意外に知られていない。これからもっと情報発信をしていきたい」と話した。
新ブランド計画のきっかけは、組合を取り巻く厳しい経営環境だ。中国の安い輸入品に押されて価格競争で苦しみ、組合に所属する会社は20年前の約350社から146社に激減した。こうした現状を打破し、高品質な奈良の靴下のよさを発信しようと企画したという。
当面は6社18点の靴下を新ブランドのモデル商品としてPR。改良を重ねたうえで、平成29年ごろに商品化する予定だ。
「The Pair」はスポーツやビジネス、家でくつろぐときなど、さまざまな生活の場面別に履き心地やデザインを設計。スポーツやビジネス向けでは、激しい運動でもズレ下がらないように着圧を工夫。一方、家での使用を想定した靴下は、オーガニックコットンでつくったソフトな肌触りや、手編み風のざっくりとした感触が楽しめるようにした。
今後、消費者にモデル商品を履いてもらい、着用感などをチェックしてもらうアンケートを実施する。喜夛理事長は「奈良の靴下のファンを増やし、日本や世界に通用していくブランドを目指す」と意気込み、「『特別な一足』と思われるような靴下を、組合で切磋琢磨してつくっていきたい」と話した。
【関連記事】
靴下もオシャレしたい 「広陵かぐや姫まつり」でコンテスト受賞作買えます
ハタチの女子大生が住みたい家とは 香芝の住宅会社とコラボでデザイン
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)