選挙に関心持って 生駒南中学の生徒が模擬選挙体験
来年の参院選から「18歳選挙権」が適用されるのを前に、3年後に選挙権を持つ生徒に選挙や政治に興味を持ってもらおうと、生駒市立生駒南中学校で選挙学習の出前授業が行われ、3年生58人が模擬選挙を体験した。
自治体の首長を決める選挙を想定し、生駒市企画政策課の片山健太郎さん(27)と市情報政策課の鈴木智子さん(25)が「候補者」として校内に選挙ポスターを貼り、生徒らを前に演説した。片山さんは「若者を街に呼び込むために大型レジャー施設やショッピングモールを作りたい」、鈴木さんは「自分たちの未来を考え、高齢者に優しいバリアフリー社会の構築や医療費の無料化を実現したい」と訴えた。
その後行われた模擬投票は〝本番〟同様に、名簿対照係や用紙交付係、投票立会人らを配置。投票した生徒たちは開票作業にも取り組み、さっそく投票箱を開けて投票用紙を仕分けた。36票を獲得した片山さんが「当選」し、生徒からは拍手が送られた。
山田さくらさん(15)は「初めてのことで緊張したが、投票を通じて自分の意見を社会に反映させることが大事と分かった」と話していた。
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