出所者の雇用確保へ 29日に採用検討事業者向けセミナー
刑務所出所者らの雇用を確保しようと、出所者の雇用を検討している民間事業者を対象に1月29日、奈良市の県文化会館小ホールで県主催の「社会復帰促進就労支援セミナー」が開かれる。
出所者の再犯防止をめぐっては「働く場」をつくることが最重要とされるが、受け皿が少ないのが課題。セミナーでは出所者を雇用する際の心がまえや注意点などを伝える。
これまで約130人の出所者を経営するガソリンスタンドで雇用した福岡県協力雇用主会会長の野口義弘氏が「信じ続ければ答えてくれる」と題し講演。また、早稲田大学社会連携推進室招へい研究員の高野光司氏が「県における臨時職員雇用~定着支援の取組み」と題して講演する。
県内で出所者の就労支援に取り組む協力雇用主の数は約130あるが、県の担当者は「登録していても、実際に出所者を雇用するまでに至っていない事業主もいる」と指摘。「不安があり、なかなか踏み出せない人も多いと思うので、ぜひセミナーをきいて参考にしてほしい」と話している。
参加無料。募集は150人で先着順。申し込みはFAXかメールで県雇用労政課まで。詳しくは同課(☎0742・27・8832)。ホームページは(http://www.pref.nara.jp/1664.htm)
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)