【高校ラグビー】天理14トライの圧勝、伝統の大会通算101勝目
第95回全国高校ラグビー大会は27日、東大阪市の花園ラグビー場で開幕して1回戦9試合が行われ、天理(奈良)は山形南を90―7で退けた。
開始早々、天理は敵陣10メートルのラックから右へ展開し、最後はWTB久保が右中間に飛び込んでノーホイッスルトライ。これで勢いに乗った。古豪の白いジャージーが縦横無尽に駆け回り、14トライ、90得点で圧勝。主将のSO林田は「テンポ良くボールを回せた」と猛攻を振り返った。
ディフェンスも素早い出足で相手に圧力をかけ続け、終了間際にトライを奪われた以外は、自陣22メートルライン内への進入をほとんど許さなかった。しかし、松隈監督は満足していなかった。「最初から相手に体を当てられていない。あれではだめ」と言い切る。
辛口なのは、シード校の常翔学園(大阪第3)とぶつかる2回戦を見据えているからだ。「相手は個々の力が強い」と監督も主将も口をそろえる。全員が献身的なプレーに徹しなければ、タレント集団は止められない。松隈監督は「一生懸命動くプレーが大切」と力を込めた。
この試合で天理は62度目の出場で大会史上2位の通算101勝目(1位は秋田工の131勝)。節目を超えて新たな一歩を記した。対する常翔学園は88勝で3位。伝統でも現在の力でも負けることは考えていない。(鮫島敬三)
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