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【奈良から世界へ】(3)創業100年、手芸はカッコイイ! 近畿編針


 国内需要が伸び悩む中、消費者目線にたった商品開発やデザイン性を重視した輸入商品販売などで〝おしゃれな編み物〟を提案、国内外から高く評価されているのが手芸製品の製造・販売会社「近畿編針」(生駒市)だ。創業100年の今年は新ブランドを展開、「手芸」のさらなる変革に挑む。

 もとは地元・高山地区の竹で、洗濯した着物を干す「伸子針」の製造・販売会社。昭和29年に株式会社化し、竹製編み針の自社ブランド「KA」も立ち上げて、他社に先駆けて「輪針」などを開発した。

「ファッションの一部」としての手芸を提案する尾山恭子社長

「ファッションの一部」としての手芸を提案する尾山社長

 だが、尾山恭子社長(68)が3代目社長に就任した頃は、手芸人口の減少に伴い売り上げは右肩下がり。「国内市場には限界がある」と海外へ飛び出した。米国の手芸見本市に足を運ぶと、メーカーなど約1800社が出店、日本にはない〝活気〟に驚いた。

 さっそく、海外に特化した営業担当を配置。「取引前には必ず直接会う」(尾山社長)というアポなし〝体当たり〟の手法で顧客を開拓。日本法人で初めてドイツブランドの靴下用毛糸の輸入にも成功した。

 「編み進めるだけでさまざまな文様に仕上げられる毛糸」と好評を得たが、その細さから「編みづらい」との声も。試行錯誤の上、左右の針の長さを変えるなどして編み針を改良した。

 「他社がやっていないことは何か」。常にこう考えることで「ここまでこられた」という。他社が中国産の竹を使い始めると「なおさら国産にこだわらないと」と、全て国産素材を徹底。編み針には主に山陰や九州で育った適度な弾力のある3~5年の竹を用いる。使っても癖がつきにくい国産竹は、国内外から高く評価されている。

 創業100年を迎える今年は、新ブランド「Seeknit(シークニット)」を展開予定。「手芸を〝かっこいい〟イメージに変え、社名にできるほどに成長させたい」。(山﨑成葉)

 ◆ひとこと 「自分がいいなと思えるものを届けたい」

 「会社を継いだころ、日本の手芸におしゃれなイメージはなかった。自分がいいなと思えるものを届けたいと思い、絶妙な色使いなどを取り入れたくて積極的に海外へ出た。編み物を〝かっこよく身につけるためのもの〟にするお手伝いがしたい」(尾山恭子社長)

 ■近畿編針(株)(生駒市高山町4368)

 大正5年、洗濯した着物を干す針をつくる「尾山卯之吉商店」として創業。昭和29年に株式会社化し、自社ブランド「KA」を立ち上げた。竹製編み針の製造販売のほか、ドイツやアイルランドの輸入毛糸を輸入販売。昨年10月にショップ「趣芸」もオープン、〝おしゃれな編み物〟を発信している。(☎0743・78・1108)

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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