「求ム、鼻息荒い人」 、県職員採用新パンフ 受験者増目指す
「鼻息荒い人 求ム。」県が、こんなキャッチフレーズで県職員を募集する採用パンフレットを作成した。表紙には鼻をふくらませているような鹿の顔をアップで掲載。「県職員の情熱を表す赤色」(県人事委)を背景にしている。
鹿と鼻息―。キャッチフレーズと表紙の写真について、担当者は「普段はのんびしていても、『鹿寄せホルン』を聞いたり鹿せんべいを見ると、鼻息荒く〝目標〟に向かって突き進む鹿は県職員とも重なります」と説明する。
パンフでは「奈良なんて鹿と大仏だけなんてもう言わせません」と断言。「奈良をなんとかしたい人、大募集!」と呼び掛けている。若手職員が自身の仕事内容や魅力、プライベートの様子などを語るページを中心に構成している。
県人事委によると近年は民間企業の採用が好調で、県職員の受験者数は減少傾向。大卒程度のI種試験の受験者数は25年度は929人だったが、26年度は694人、27年度は622人と大幅に減少した。
担当者は「県職員は『地味』とか、『何をやっているのかいまいちわからない』と思われている」と分析。「パンフで少しでも身近に感じてもらえれば。多種多様な分野がある県職員の仕事に興味をもってほしい」としている。
パンフは約1万部を作成。県庁や出先機関、近畿圏の主要大学などに配布しているほか、県人事委のホームページ(http://www.pref.nara.jp/1702.htm)からもダウンロードできる。
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