奈良国立博物館で「新たに修理された文化財」展
2016年01月5日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
近年修理された収蔵品などを公開する特集展示「新たに修理された文化財」が、奈良国立博物館(奈良市)で開かれている。霊安寺塔跡(五條市)から出土した奈良~平安時代の「銅鋺」(同館蔵)や平安時代の写経「五苦章句経」(同館蔵、重要美術品)など6件が展示されている。
同館は絵画や彫刻、書跡、工芸、考古の各分野の収蔵品(館蔵品、寄託品)を計画的に修理しており、特集展示では近年修理されたものからえりすぐった品を公開、修理内容をパネルで紹介している。
展示品のうち、「銅鋺」は鎮壇具の実例として貴重で、平成26年度に防錆処理したうえで破損部に和紙を貼り、補彩した。「五苦章句経」は紺紙に金銀泥が使われているが、全体的に問題があったため解体修理された。このほか、漆塗膜の修理がされた京都・峰定寺の「礼盤」や本格修理された徳島・井戸寺の「小野流相承絵系図」などが並んでいる。
17日まで。12日は休館。観覧料金は一般520円、大学生260円、高校生以下無料。問い合わせは同館(☎050・5542・8600)。
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