高齢者の交通費助成どうする? 生駒市長が市民と意見交換
高齢者向け交通費助成制度のあり方の見直しを検討している生駒市は17日、タウンミーティングを同市役所で開催。市側は助成制度を見直し、自宅までの送迎付きの「認知症予防教室」などの実施を提案した。参加した市民からさまざまな意見が出された。
現行の助成制度は、70歳以上の市民に年間1万円相当のバスやタクシー券を「生きいきカード」として一律配布。市は財政状況を踏まえ、効果的な制度への見直しを検討している。
タウンミーティングでは、最初に小紫雅史市長が助成制度の概要を説明。見直しによる効果的な施策として、自宅までの送迎付きの「認知症予防教室」「介護予防教室」の実施、認知症高齢者や家族を支える「認知症カフェ」の開設など新たな取り組み案を提示した。
その後の質疑応答では、制度の現状維持を求める意見や助成額引き上げの要望、助成に制限を設けるとする提案などさまざまな声が聞かれた。
小紫市長は「高齢者の心身状況に応じたきめ細かな支援を進めることを基本的な方向性として、より効果的な福祉施策を今後、具体的に検討していきたい」と話した。
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