「地方意見反映されないとは思わない」 衆院定数削減案に知事は〝容認〟
荒井正吾知事は20日の定例記者会見で、衆院議長の諮問機関「衆院選挙制度に関する調査会」の答申で県内の衆院選挙区の定数が現行の4から3に減る可能性について、「『一票の格差』是正や政治行政の効率化から、国民の定数削減の要請は強い」と述べ、理解を示した。
また「(定数が減ると)地方の意見が反映されないという反論があるが、反映されないとは思わない。こうした反論には、国で(地方のことを)決めてもらおうというのが前提にあると感じる」と批判。「自分の地域は自分で守るんだという気概があるほうが国政もしっかりする」と話した。
肝いりイベント「大立山まつり」も猛アピール
一方、29日から奈良市の平城宮跡で始まるイベント「大立山まつり」については、「巨大な四天王だけでなく、県内の伝統行事も楽しめる新しくおもしろいものになった」と〝猛アピール〟。
まつりの総事業費は約2億円。四天王は高さ7メートル以上、幅9メートル、奥行き7メートルで1基あたり約2千万円の制作費がかかっているが、「今後継続してまつりを行うにあたっての『イニシャルコスト』。冬のすがすがしいイベントとして定着すれば」と話した。
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