うどんのルーツ、「春日餺飥(はくたく)」テーマに心温まる小説募集
春日大社(奈良市)の「式年造替」を記念し、平安時代に天皇の春日詣で出されためんが再現された「春日餺飥(はくたく)うどん」を知ってもらおうと、奈良グルメフェア実行委員会がこのうどんを題材にした短編小説を募集している。締め切りは3月10日で、同実行委などが帝塚山大学奈良・学園前キャンパスで開催する「2016奈良食育文化祭」(4月23、24日)で選考結果の発表と表彰を行う予定。
餺飥はうどんのルーツとも考えられ、藤原実資の「小右記」に天皇の春日詣で出されたという記録がある。NPO法人「奈良の食文化研究会」がこれにちなみ開発し、奈良市内の飲食店で提供されている。
募集する短編小説は春日餺飥うどんを題材にした心温まるストーリーで、式年造替を祝い、うどんについての議論を盛り上げるのが目的。大賞1編には10万円が贈られ、「大和路ろまん文庫」として出版される。優秀賞は賞金5万円で、同文庫で出版する予定。
応募は400字詰め原稿用紙30枚以内(ワープロ原稿はA4用紙で1行40字、40行で印字し7枚以内)で、表紙の1枚目にはタイトル、氏名(ペンネームの場合は本名も)、住所、電話番号、職業、生年月日を記し、200字程度であらすじを明記し、右肩とじで。送付先は〒630-8325 奈良市西木辻町139の6「京阪奈情報教育出版」の小説コンテスト係へ。
同社のホームページ(http://www.narahon.com/)にも、応募要項を掲載している。問い合わせは同係(☎0742・94・4567)。
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