思い込めた作品が並ぶ 障害者芸術祭始まる 東北の人たちの絵画も
「障害のある人とない人のつながり」をテーマにした県主催の「県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA2015-2016」が、奈良市の県文化会館や東大寺などで開かれている。7日まで。
芸術祭は平成23年度に始まり、今回で5回目。県内と東日本大震災で被災した東北3県の障害者が「花鳥風月」をテーマに描いた絵画作品を高さ7メートルの「幡」(旗)にして掲げる「ビッグ幡in東大寺」を同寺大仏殿前で行い、応募作品の原画197点を県文化会館で展示している。
文化会館ではほかに、宇陀市の小中学校で障害者が講師となって開かれたワークショップで児童、生徒らが作った切り絵や、好きな文字で制作した立体作品など31点が並んでいる。
作品が「ビック幡」のデザインに使用された京都府精華町の杉浦圭治さん(30)は「農家の人が秋に田んぼで働いている姿を色鉛筆で、仕事の合間に少しずつ頑張って描きました」と話していた。
ホテルサンルート奈良や奈良町にぎわいの家などでも開催。問い合わせはHAPPY SPOT NARA事務局(☎0742・43・7055)。
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