高山茶筌の材料を確保せよ! 生駒市で竹の切り出し
室町時代から400年以上の歴史を持つとされる「高山茶筌」づくりに使われる竹の切り出しが8日、生駒市高山町で行われ、参加者らがのこぎりを手に淡竹を伐採した。
材料確保と竹林の管理を目的に、県高山茶筌生産協同組合が昨年11月から実施。高山地区産の茶筌は全国約9割のシェアを占めるが、年々材料の確保や竹林の荒廃などが深刻な問題となっているという。
この日は組合の職員や市民ら約20人が参加。竹やぶを歩き回り、直径1・8~2・7センチまでの曲がりが少なく、完全な円形に近い淡竹を伐採。11月からの作業で目標を上回る約2千本を確保できたという。
協同組合の谷村佳彦理事長(60)は「最近竹林は荒れているが、竹を切る人も少なくなっている。管理と材料の確保に努めたい」と話した。
参加した生駒市の梅田馨さん(73)は「竹やぶをきれいにしたいと参加している。少しでも茶筌の生産に役立てれば」と話していた。
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