奈良伊賀地域で産経新聞の購読試読・求人案内。

産経新聞 奈良県伊賀地区専売会産経新聞 奈良県伊賀地区専売会

産経新聞グループ各紙のご購読はこちら 0742-24-2214

専売会について専売会について各専売店の紹介各専売店の紹介地域貢献地域貢献求人内容求人内容購読・試読サービス購読・試読サービス

sanbai-02.jpg

被爆体験を後世に伝えたい 生駒のシニア劇団が3月5日に朗読劇


 生駒市のシニア劇団「らくらく演劇塾」が来月5日、原爆投下で命を奪われた女生徒を描く朗読劇「広島第二県女二年西組」を上演する。原作はノンフィクション作家の関千枝子さん(83)が実体験をもとに執筆。朗読劇の演出を務める「劇団大阪」代表の熊本一さん(75)は、「71年前、実際に起きた出来事を決して風化させてはならない」と力を込める。

朗読劇の練習に励むシニア劇団「らくらく演劇塾」のメンバー

朗読劇の練習に励むシニア劇団「らくらく演劇塾」のメンバー

 「あっBが…」。せりふとともに劇団員らが体を寄せ合い、空の一点を見つめる。B29爆撃機から舞落ちるパラシュートを指さした瞬間「一筋の閃光とともに少女たちの目はくらみ、爆風に吹き飛ばされた」―。

 真剣な表情で練習に励んでいる「らくらく演劇塾」は、主婦やシニア層を中心に11年前に結成。現在20人が所属し、年1回の「劇場公演」や老人ホームでの「でまえ公演」を行っている。

 第11回公演となる本作は、県立広島第二高等女学校2年西組の女生徒たちが体験した実話をもとにした作品。昭和20年8月6日、女生徒たちは空襲による延焼被害を防ぐため、建物を取り壊す「建物疎開」の作業中に被爆。現場にいた女生徒39人中、38人が犠牲となった。作者の関さんも同じ組の生徒だったが、この日は体調不良で自宅で休んでいたため命拾いした。

 戦後、新聞記者となった関さんは遺族らに取材し、昭和60年に「広島第二県女二年西組-原爆で死んだ級友たち」を出版。演劇用のシナリオも作成し、当時から親交のあった熊本さんに手渡していた。昨年12月、戦後70年の節目に熊本さんが朗読劇の上演を関さんに提案、大阪のシニア劇団による初上演が実現した。

 今回、生駒での上演は熊本さんが演出を担当する。「今日一緒に机を並べている友が、明日みんな死んでしまう…それがどんなに恐ろしいことか想像してごらんなさい」。重く辛いせりふが、演者たちの迫真の表現とともに胸に迫る。長崎市出身で、疎開していたため被爆を免れたという熊本さんは「戦争経験者が年々減る中、私たちは演劇による語り部として、戦争と原爆の事実を後世に伝えていきたい」と話す。

朗読劇の練習に励む劇団のメンバー

朗読劇の練習に励む劇団のメンバー

 朗読劇「広島第二県女二年西組」は3月5日、午前11時と午後2時半の2回、生駒市北コミュニティセンターはばたきホールで上演。観覧料500円。全席自由。チケットの購入や問い合わせは同センター(☎0743・71・3331)。

【関連記事】

78歳劇団舞台に立つ 「愛園座」のメンバー会場を沸かせる

【鹿角抄】「生きがい」を持つ大切さ実感、視覚障害者のお年寄り劇団にエール

「2度と繰り返してはいけない」戦没者に黙禱、奈良で追悼式

平均78歳の劇団、本格デビュー 盲養護老人ホーム入所者が12月に公演

(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

求人情報求人情報
購読・試読のお申込み購読・試読のお申込み
お問い合わせお問い合わせ

産経新聞各紙
産経新聞産経新聞
サンスポサンスポ
Business iBusiness i
夕刊フジ夕刊フジ

グループ各紙
月刊TVnavi月刊TVnavi
MOSTLYMOSTLY
正論正論
週刊ギャロップ週刊ギャロップ

読もうよ新聞読もうよ新聞

野球教室
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。