奈良市のごみ焼却場移転問題 計画撤回求め1万6千人の署名提出
2016年02月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市のごみ焼却施設の移転問題をめぐり、候補地近くの浄瑠璃寺(京都府木津川市)など周辺寺院の関係者らによる「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」(発起人代表=工藤良任・般若寺住職)が15日、計画撤回を求め約1万6千人分の署名を市に提出した。
奈良市は「環境清美センター」(同市左京)の老朽化に伴い、市と京都府木津川市の府県境にある奈良市中ノ川町付近を移転最終候補地に選定。浄瑠璃寺などの周辺寺院は昨年4月に同会を設立し、「歴史ある地の景観や自然環境が損なわれる」などとして計画撤回の署名を募っていた。
署名提出後に会見した工藤住職らは、「寺やお堂、そしてそれを取り巻く自然が日本古来の宗教世界」と主張。今後も署名や啓発活動を続けるとした。
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