起業家の「卵」を支援、ナラエッグ誕生
奈良市は、起業経験者が常駐して新規起業を支援する起業家創出拠点「NARAEGG(ナラエッグ)」を、もちいどのセンター街の「きらっ都・奈良」2階に開設した。オフィス機能を完備した貸しスペースで専門的なアドバイスを常時行うことで、起業家の〝卵〟を後押しする。

必要な時に専門家に相談できるナラエッグ
ナラエッグは、インターネット回線やコピー機のほか、商談スペースなど、起業に必要な設備を備えた貸しスペース。一日利用の「ワンデービジター」は税込み972円で、「フリーパス」月額会員は月8640円でいつでも利用できる。
起業経験者や、経営の専門家3人が交代で常駐。利用者は必要なときにアドバイスを受けられるほか、時間を指定しての個別相談も。奈良での起業支援を目指して市や商店街、商議所などが出資し設立された「まちづくり奈良」が市の委託を受け運営する。
市内に本社がある上場企業は南都銀行のみで、市コミュニティビジネス検討委が平成24年にまとめた「奈良市創業支援事業に関する提言」によると、23年の人口10万人あたりの社長数ランキングで奈良県は全国41位(783人)。「起業意識は低いという県民性があると考えられる」としている。
仲川げん市長は「奈良市は越境通勤率が日本一高いまち。流出している人材を市内で活用したい」としている。
営業時間は平日は正午~午後9時、土曜は午前10時~午後6時(木・日曜定休)。24日には、起業家向けの「マイナンバー制度対策セミナー」を開催する。問い合わせは、まちづくり奈良(電0742・27・1111)。
【関連記事】【私の働き方】「生きる力」取り戻した、主婦からエステオーナー 田畑優美子さん
【関連記事】花粉対策の蚊帳、音声認識の議事録…「ビジコン奈良2015」決勝大会でプレゼンテーション
【関連記事】「奈良でステキなお店始めませんか」 行政が起業をサポート
【関連記事】ぬくもりのライフスタイルをさがそう 家具工房作家による合同展示会、奈良・橿原市で開催
【関連記事】起業家向けオフィス拡張 阪急電鉄、会員増加に対応
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)