生駒市の伝統文化守る 高山茶筌感謝祭営まれる
2016年03月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
茶を点てる「茶筌」を供養する「高山茶筌感謝祭」が６日、生駒市の法楽寺などで開かれた。同寺で法要が営まれ、使い古された茶筌をたき上げ、供養したほか、茶筌作りの体験教室なども開かれた。
生駒市高山地区は４００年以上の歴史を持つといわれる「高山茶筌」の生産地で、全国９割のシェアを誇る。県高山茶筌生産協同組合が、茶筌文化のＰＲなどを目的に、高山茶筌を考案したとされる室町時代の連歌師、高山宗砌と縁の深い法楽寺で法要を営んだ。
法要には市内外の茶道関係者ら約３００人が使い古した茶筌を持ち寄り、供養した。小紫雅史市長は「生駒の茶筌という素晴らしい伝統文化を市としてもしっかり守り、その文化をさらに深め、広げる活動を頑張りたい」とあいさつ。その後、同寺の嵪司芳正住職（６７）が経を読み上げながら、茶筌を１つ１つ炉でたき上げて供養した。
大阪府堺市の会社員、小林晴樹さん（５２）は「世話になった茶筌を捨てるのは忍びなくて。長い間の感謝の気持ちを込めて供養しました」と話していた。
経を読み上げながら炉で茶筌をたき上げる嵪司芳正住職
【関連記事】
茶道のルーツはやっぱり奈良だった 東大寺「お水取り」にも縁？
朝ドラのモデル「加島屋」ゆかりの黄金茶碗 ２月から寧楽美術館で公開
女性が山間地で地域おこし！奈良市東部の山間部に「にゅうふぁーむ」
（関西のニュースは産経ＷＥＳＴ http://www.sankei.com/west/west.html）
