大賞は「育休を取ってひと皮むける部下」 男女共同参画川柳コンテスト
県が男女共同参画に関する事柄を題材にした川柳を募集する「奈良県男女共同参画川柳コンテスト」の平成27年度の入賞作品が決まった。最優秀賞に選ばれたのは、滋賀県東近江市の会社役員、井田寿一さん(69)が詠んだ「育休を取ってひと皮むける部下」。初の応募で最優秀賞を獲得したという井田さんは、「国会議員のことなど『育休』が何かと話題になるが、男女関係なく支え合い、育休が取りやすい社会になってほしい」と話した。
川柳を通じて男女共同参画に対する理解を深めてもらおうと、県と県男女共同参画県民会議が共同で25年度から開催しており、今回で3回目。全国36都道府県から過去最高の830句が集まり、うち11句が入賞作品に選ばれた。
優秀賞は「家事すべてパパママコラボもう普通」(生駒市、奥田高弘さん)と「かっこいい男子トイレにベビー台」(神奈川県、ひなこさん)の2句。入賞の句にも「良き時代内助の功も二等分」(奈良市、長沼文雄さん)など、世相を反映して育休などをテーマにした句が目立った。
応募者の性別では男性57・6%、女性40・3%と男性の方が多く、県民会議の音田昌子会長は「今年は現役の30~50代からの応募が増えた。今後も身近な生活で男女共同参画を考えてほしい」と総評した。
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