楽しく学ぼう奈良の歴史 県がホームページ新設 古地図の公開も
奈良の歴史を楽しみながら知ってもらおうと、県文化資源活用課が新たにホームページ(HP)「奈良歴史見聞録」(http://rekishikenbun.pref.nara.jp/)を開設した。担当者は「インターネットで手軽に、遊び感覚で奈良の歴史のおもしろさを感じてもらえれば」と話している。
日本語だけでなく英語、中国語、韓国語と多言語でも表示している。奈良の歴史にまつわる人物や出来事の紹介、古地図や古文書の公開など〝歴史ファン〟以外も楽しめる内容となっている。
江戸時代に奈良奉行所に勤めていた役人が書いた古文書「庁中漫録」の原文と、原文のくずし字を読みやすく活字化した文を同時に収録。当時活躍した筒井順慶や松永久秀、島左近など、戦国武将のエピソードのほか、主要社寺の縁起や由来を読むことができる。
合わせて公開されている古地図では、春日大社や東大寺などのほか、よく見れば猿沢池やシカの絵も。詳しい史跡や町名の情報も表示されており、まるで当時の町を歩いているかのような気分になれるのが魅力だという。
このほか、飛鳥・奈良時代に奈良で起きた出来事をクイズ形式で取り上げているページや、天武天皇や持統天皇など歴史の中心人物を取り上げた冊子を公開しているページもある。
担当者は「さまざまな世代の人に奈良の歴史に興味を持ってほしい。奈良に来たことがない人が訪れるきっかけになればうれしい」としている。
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