「生きいきカード」28年度は存続 生駒市 見直しは29年度以降
高齢者向け交通費助成制度の見直しを検討している生駒市は、70歳以上の市民に年間1万円相当のバスやタクシー券を一律助成する「生きいきカード」配布事業について「見直し反対の意見があった」として、平成28年度は現行のまま継続、29年度以降に見直す方針を明らかにした。28年度当初予算案には事業費約2億2500万円を計上した。
同制度は平成8年度から実施しているが、経費は毎年右肩上がりで推移。団塊の世代が75歳以上になる平成37年には市の高齢化率は30%に達し、事業を現行のまま継続すれば同年の事業費は約2億9550万円に上る見通しという。
小紫雅史市長は昨年4月の就任時のマニフェストで「より効果的な制度の在り方について検討を開始し、2年以内に結論を得る」としており、今年1月のタウンミーティングでも見直す方針を表明していた。
市は「住民へのより丁寧な説明が必要と判断した」とし、今後タウンミーティングなどを通じて制度のあり方をさらに議論、29年度からの導入に向け制度設計を進めるとしている。
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