犠牲者の鎮魂と復興祈る 東大寺で慰霊法要 東日本大震災5年
東大寺(奈良市)の大仏殿では慰霊法要が営まれ、僧侶らが東日本大震災の犠牲者を鎮魂するとともに、被災地の早期復興を祈った。
5年前の3月11日は、二月堂修二会(お水取り)の満行が近づいた日。当時別当だった北河原公敬長老は参拝者らに被災者らのために共に祈ることを呼びかけた。以降、大仏殿では毎年3月11日に法要を営み、地震が発生した午後2時46分に大鐘をついている。
この日午後2時半に始まった法要には、修二会で籠もっている練行衆以外の僧侶が出仕。橋本聖圓長老が導師を務め、被災者らも参列して焼香した。
震災後に福島県内から奈良市内に移ってきたという男性(34)は夫婦で参列し、「この日は発生当時のことを考えてしまう。法要に参列させていただきありがたく、感謝しています」と話していた。
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