組み体操で35人がけが、11人骨折 県教委の27年度調査
県教委が県内の公立・私立学校の運動会や体育大会で披露される「組み体操」について、平成27年度の実施状況を調査したところ、小・中学校で計11人が骨折していたことが分かった。県教委は事故防止に向け、有識者を交えた情報交換会を22日に予定。今年度末までに出される国の指針を踏まえ、運動会・体育大会のシーズンまでに方針を示す。
調査は今年2月、小学校208校、中学校115校、高校59校、特別支援学校10校を対象に実施。小学校では約9割で四つんばいで重なる「ピラミッド」や肩に乗る「タワー」といった組み体操を実施していることが分かった。
事故が起きたのは、ピラミッドで小・中学校の16人が負傷し、うち2人が骨折。タワーでは小・中学校で19人がけがをし、うち9人が骨折していた。事故はすべて練習中に起きたという。小学校で28年度に組み体操を予定しているのは92校、検討中は99校となっている。
情報交換会には有識者や小・中学校、高校関係者らが出席予定。県教委が調査結果を報告するなどし、意見交換する。
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