【高校野球】智弁、福井工大福井を完封 4-0で快勝 エース・村上の粘投光る
第88回選抜高校野球大会初日の20日、開会式直後に登場した智弁学園は福井工大福井(福井)と対戦した。初回に主砲のひと振りで先制すると、四回にも追加点を挙げ、試合の流れをつかんだ。主戦村上は幾度も得点圏に走者を背負うもあと1本を許さず相手打線を抑えきり、2回戦進出を決めた。
初回、先頭の岡沢が四球で出塁すると、続く納の犠打などで1死一、二塁に。ここで主砲・福元がもう少しで本塁打という中越え二塁打を放つと、二走に続いて一走の太田も一気に本塁を突き2点を先制した。福元の父、信之さん(45)は「4番の仕事を果たしてくれた。けがをしないように楽しんで」と話し、息子の活躍に目を細めた。
さらに四回、高橋、村上の連打で無死二、三塁の好機を作ると、続く大橋が左前に運んで2人が生還し、リードを4点に広げた。応援団長の玉置励伊君(17)は「自分たちの応援が力になるよう精いっぱい声を出す。この先も油断せず頑張ってほしい」とスタンドからエールを送った。
投げては村上が粘投を続けた。140キロを超える直球を生かし、緩急をつけたピッチングで要所を締め、最後は7奪三振の完封で初戦を勝利で飾った。父の恵一さん(46)は「落ち着いて投げれば大丈夫と信じていた。これからもみんなと力を合わせてチームを守ってほしい」と話し、応援席から大きな拍手を送った。
小坂将商・智弁学園監督「紙一重の試合だったが最初のチャンスをものにしてくれた。次は落ち着いて試合に臨めると思う」
岡沢智基・智弁学園主将「投手の村上が良かった。開幕戦で地に足がついていなかったが、声をかけ合いながら修正ができた」
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