「東京五輪までにまちびらき」と荒井知事 外資系高級ホテル核のにぎわい施設
荒井正吾知事は23日の定例記者会見で、奈良市の県営プール跡地に日本初進出となる外資系高級ホテル「JWマリオット奈良」が平成32(2020)年春に開業することを受け、「世界の中でも会員数が多い最高級のホテルが奈良に来る。大変光栄でうれしい」と改めて喜びを語った。
今後、コンベンション施設や広場などホテルを核とした周辺一帯のにぎわいづくりが課題となるが、荒井知事は「3月中にもにぎわい施設の事業者が決定する。6月議会に(議案を)出して、承認いただければ本契約となる。東京五輪までにまちびらきができるだろう」と述べた。
土木職員派遣で市町村支援
一方、県内の各市町村で深刻化している土木技術職員の不足については、「市町村から、県の土木技術職員を派遣してほしいという要望は強い」とし、「採用難に加え土木技術専門の職員が少なく、インフラの定期点検が難しくなっているのが背景にある」と指摘。「採用を一緒にしたり、人材交流や派遣をしたりして県が市町村を助けるのも『奈良モデル』のひとつだ」とし、28年度に3人の土木技術職員を川西、王寺町、黒滝村に派遣するほか、五條市と相互に土木技術職員を派遣する方針を明らかにした。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)