「自然守りながら活性化」 エコパーク、大台ケ原などに拡張
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」の一つで、エリアの拡張が決まった「大台ケ原・大峰山・大杉谷」(奈良、三重県)。地元の自治体でつくる同エコパーク保全活用推進協議会は、新しいロゴマークを発表した。白地に源流をイメージした水色のラインが描かれ、左から大峰山、大台ケ原、大杉谷と川の流れをデザインしている。
同エコパークは昭和55年、五條市、上北山、川上、天川、下北山、十津川村と三重県大台町の7市町村にまたがる3万6千ヘクタールが「大台ケ原・大峰山ユネスコエコパーク」として登録。今回の拡張で、面積は約3倍の約12万ヘクタールになり、大杉谷の名称も加わった。
エコパークは、自然を厳格に守る「核心地域」、環境教育などに活用される「緩衝地域」、自然と人が共生し発展する「移行地域」の3地域に分けられる。拡張前は大台ケ原の一部が核心地域、周辺の国立公園が緩衝地域だったが、今回で核心地域に大峰山脈の山上ケ岳や八経ケ岳などが追加。上北山村、天川村、川上村、大台町の全域と下北山村の一部が移行地域になった。
橿原市の県市町村会館で会見した推進協副会長の福西力・上北山村長は「自然を守りながら地域を活性化し、海外の人にもすばらしい大自然を見ていただきたい」と話した。
【関連記事】
【スポーツ熱中教室】山歩き篇(1)日常離れ さあ、山に行こう
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)