【高校野球】智弁、終盤に逆転 鹿児島実下しベスト8へ
第88回選抜高校野球大会6日目の25日、智弁学園は第2試合で鹿児島実(鹿児島)と対戦した。初回に先制を許したものの、七回に主砲福元の2点本塁打などで逆転に成功。投げても村上が二回以降、相手打線を抑えて完投しベスト8進出を決めた。28日の準々決勝第1試合で滋賀学園と対決する。
エース村上は初回、相手打線につかまり1点を献上。二回も得点圏に走者を背負うが、粘り強い投球で徐々に本来の調子を取り戻す。力強い演奏でスタンドを盛り上げるブラスバンド部副部長、坂梨円香さん(16)は「強みの打線が必ず逆転してくれる」と話し、演奏でナインを鼓舞した。
打線は中盤から相手投手の下手投げに慣れはじめ、反撃のチャンスをうかがう。七回2死二塁、岡沢が左翼線への二塁打を放って同点にすると、続く太田の二ゴロが敵失を誘い、岡沢が勝ち越しのホームを踏んだ。岡沢の父、敏弘さん(45)は「やっと期待に応えてくれた」と安心した様子。寮生活のため盆と正月休みしか会えないが、「身体だけでなく人間的にも立派になった」と息子の成長を喜んだ。
チームの攻撃は止まらない。小坂監督から「お前らしく思い切りいけ」との言葉を受けた福元が左越え2点本塁打を放ち、勝利を一気に引き寄せた。福元は「打った瞬間入るかなと思った。決してあきらめないという気持ちが結果につながった」と振り返り、勝利の喜びをかみしめた。
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