【高校野球】智弁、栄冠まであと1勝 劇的サヨナラで龍谷大平安下す
第88回選抜高校野球大会の準決勝が30日行われ、智弁学園は第1試合で龍谷大平安(京都)と対戦。近畿勢同士の対決は息詰まる投手戦となったが、1点を追う九回1死満塁から納が2点適時中前打を放って劇的な逆転サヨナラ勝ち。春夏通じて初の決勝進出を果たした。
智弁学園は三回の守備でミスが出た。2死一塁の場面で、龍谷大平安・橋本の左前打を中村が後逸、1点を先制されてしまった。アルプス席の応援団長の玉置励伊さん(17)は「自分たちのペースに持ち込んで巻き返してほしい。まだまだこれからだ」と応援に力を込めた。
四回以降はエース・村上の好投で、龍谷大平安に追加点を許さない。緊迫した試合展開に村上の父、恵一さん(45)は「ピッチングはいいと思う。このまま無失点で抑えてほしい」と固唾をのんで試合を見守った。
1点ビハインドのまま迎えた九回、1死から3連打で満塁とし絶好のチャンスをつくった。1番・納が振り抜いた打球はセンター前へ抜け、走者2人が生還しての劇的な逆転サヨナラ勝利。アルプス席の応援団は拳を突き上げてジャンプしたり抱き合って泣き出す生徒もいて大歓喜。球場全体も勝利の瞬間、大歓声に包まれた。納の母、美由紀さん(41)は「まさかあの場面で息子に打順が回ってくるとは思わなかった。最後まで信じていたが、感無量です」と涙ながらに語っていた。
【関連記事】
【高校野球】智弁、強打の滋賀学園抑え快勝 39年ぶりベスト4
【高校野球】「ベスト4以上目指す」、選抜出場の智弁ナイン必勝誓う
【高校野球】智弁、福井工大福井を完封 4-0で快勝 エース・村上の粘投光る
【高校野球】「全員で頑張り、優勝旗持ち帰る」 智弁ナインが意気込み
【高校野球】センバツきょう開幕 智弁は初戦で福井工大福井と 前日はスタンドでリハーサル
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)