緊急通報を専用回線で連絡 県警と県広域消防組合
2016年04月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県警と県広域消防組合消防本部は今月から、緊急通報を受理した際は専用回線で連絡をとる体制を導入した。大規模災害時などに確実な連絡手段を確保するのがねらいで、初動対応を強化した。
同組合消防本部は平成26年4月、奈良市と生駒市を除いた県内37市町村の11消防本部を統合し発足。今月から通信指令センターが設置されるのに併せ、県警本部との連携を強化した。センターでは119番を一括受理、交通事故や火事など警察活動が必要な場合は専用回線で県警本部通信指令課に連絡。必要に応じ、同課から各警察署に連絡する。
これまで、各地の消防は受理した通報内容を管轄の警察署に一般回線で連絡していた。専用回線を結ぶことで、大規模災害などで回線が混雑するような際も、確実な連絡手段を確保できるという。
大久保英二・県警生活安全部長は「連携を強化し、県民の命を守っていきたい」、中南仁克・同消防本部警防部長は「連携を密にし、情報を共有したい」とした。
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