過酷なトラック輸送労働環境 長時間勤務の改善急務 大和郡山で協議会
トラック運送事業の労働環境改善を目指す「トラック輸送における取引環境・労働時間改善県地方協議会」が大和郡山市の県トラック会館で開かれ、事業者ら12人が出席。改善策などについて協議した。
奈良運輸支局などが昨年7月から開催し、今回で3回目。昨年9月に国土交通省が実施した「トラック輸送における長時間労働の実態調査」結果が報告され、県内のドライバーは次の仕事が始まるまでの「手待ち時間」が全国平均よりも13分長い約2時間で、拘束時間も全国平均より約1時間半長かった。
また、配達先での業務についても、書面ではなく口頭でやり取りをする割合が全国平均(50・1%)を上回る76・3%で、近畿2府4県で最も高かった。県トラック協会の森本万司会長は「荷主と密に連絡を取り合い対応を話し合うことが重要」と指摘、奈良経済産業協会の神田佳和専務理事は「荷主と運送業者が旧態依然とした商習慣を変える努力をしないといけない」と強調した。
協議会では今後、事業者と荷主、ドライバーが連携して改善策を協議するとしている。
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